まいにちショウアクのすけ

平日の日課として、書いて、書いて、書いて!

エッセイ

休日の紙風船

息子ができてから、1年と2ヶ月。休日の過ごし方が大きく変わった。 まず朝7時には起きている。早く起きて、低血圧でフラフラとしながら、キッチンまで向かう。冷蔵庫から麦茶を取り出して、一気に一杯飲みほす。イビキをしているせいなのか、はたまた口で息…

クロックムッシュ

爪のはらのピンク、そんな感じに桜が彩り、どの木もぱぁと枝を広げてバンザイの3月外れ。 僕と空海先生が初めて会ったのは2004年の春だったと思う。 「君さ、なに、コピーライターになりたいんだ?じゃあもっと日本語を勉強しないとだよ、これじゃ難しいよ〜…

汽車を届ける

「すみません、今日は早めに帰ります。次があるんです」 「はぁ珍しい!まだハンバーグ、全部食べてないですよ?珍しいですね、浦川さん。」 「あ、はい…残してごめんなさい。」 「いえいえ!…なにか、その、大事な用事なのですか?」 「あ、何かあったわけ…

ひかる

六本木には地下鉄で向かった。 休日ではあったが、消化しききれなかった仕事を 上野のオフィスで片付け、地下鉄で向かう。 日比谷線から六本木通りへとあがる。 辺りは暗く、寒かった。 時期は年の瀬で、街は慌ただしく、赤青黄色、大小様々なネオンが光る。…

電信柱の話

3月の始め、オフィスに行くと、僕の席の近くに電信柱が立っていた。 いや、電信柱のようにひょろっとした、背が高い男性がいたのである。 綺麗な白シャツを着ていた。 ズボンはローライズ、タイトなチノパンで、彼の直線体格を強調していた。 そして、僕たち…

マキロンと一緒。

「すみません!広尾のこの住所までお願いします」 恵比寿駅前でタクシーを拾う。 前の予定が長引き、恵比寿の駅に着いたのが16時57分。 高校時代の旧友、北条の結婚式二次会は17時から。 つまり僕は気が気でないくらい、急いでいたのである。 北条マサガス、…

誰がために

「ところで、最後に聞きたいのだけれど、浦川くん、きみの文作の 師は誰だと思う?」 「あ、はい…帆士ハルヨだと思います」 「えっと…ごめんなさい、私不勉強かな。 その作家さんは初めて聞くな。随筆家さんか、なにかかな?」 「いえ、違います。僕の祖母で…

一皮むける犬

犬を飼いたいと言い出したのは母だった。 反対した。父も仕事で家にいないのはもちろん、母も雑司が谷の教育委員会で 働いていて、一日の大半、家を空けている。 そんな状態で犬なんて飼えるわけないやろ、やめときなさい。大変なんだよ、 犬っていうのは。…